β-アミロイド関連脳疾患の予防と治療のための全身性神経保護剤としてのジヒドロケルセチン
Katasonov AB.
Zh Nevrol Psikhiatr Im S S Korsakova. 2023;123(7):136-142.
[概要(翻訳版)]
ジヒドロケルセチン (DHQ) は、フラボノイドのグループに属する植物由来のポリフェノールです。 脳内のβ-アミロイドの異常な蓄積に関連するモデル(アルツハイマー病および脳アミロイド血管症)では、DHQ が有毒なβ-アミロイドを分解し、その形成を防ぐ能力を示しています。 この現象は、脳ニューロンに対する DHQ の保護効果の根底にあると考えられています。 しかし、この化合物は脳に十分に浸透しないため、薬物動態データは DHQ の中心的な作用機序に疑問を抱いています。 この化合物は生物全体のレベルで複数の生物学的活性を有するため、DHQ の神経保護作用の全身性に関する仮説が提唱されています。 DHQ (および類似の化合物) を特徴付けるために、「全身性神経保護剤」という用語を導入することが提案されています。
[原文:Linked PubMed®]
Dihydroquercetin as a systemic neuroprotector for the prevention and treatment of β-amyloid-associated brain diseases