in vitroおよびin vivoでの虫歯に対するタキシフォリンの予防効果

Wang Y, Zhu S, Chi Y, Fu D, Yao L, Ji M, Jiang L, Han Q, Zou L.
Arch Oral Biol. 2025 Jan 13;172:106174. doi: 10.1016/j.archoralbio.2025.106174. Online ahead of print.

[概要(翻訳版)]
目標: 本研究は、タキシフォリン(TAX)がStreptococcus mutans(S. mutans)に対する阻害効果をin vitroで調査し、TAXの抗う蝕効果をin vivoで評価することを目的としています。

設計: TAXの抗菌性および抗バイオフィルム性をS.ミュータンスで検討し、その結果を定量的リアルタイムPCRによって事前に検証しました。偏光顕微鏡法と横方向のマイクロラジオグラフィーを使用して、エナメル質の脱灰を阻害するTAXの影響を検出しました。脱塩エナメル質の再石灰化に対するTAXの影響は、微小硬さ試験機、原子間力顕微鏡、および横方向のX線顕微鏡法によって分析されました。ラットの虫歯モデルは、in vivoでのTAXの抗う蝕効果を調査するために構築されました。

業績: S. mutansに対するTAXの最小阻害濃度は1 mg / mLでした。.1 mg/mL TAXは、バイオフィルムの形成を妨げ、バイオフィルム構造を破壊し、S. mutansによるエナメル質の脱灰を効果的に防ぎました。0.5 mg/mL および 1 mg/mL の TAX 処理群は、いずれも表面微小硬度の回復率が高く、表面粗さ、ミネラル損失、および病変の深さが低かった。さらに、1 mg/mL TAXは、ラットの虫歯の開始と進行を阻害する能力を実証すると同時に、生物学的に安全であることが証明されました。

結論: TAXは、S.ミュータンスに対して有意な阻害効果を持ち、エナメル質の脱灰を阻害し、脱灰エナメル質の再石灰化を促進することができ、in vivoで有望な抗虫歯効果を示しました。

[原文:Linked PubMed®]
Preventive effects of taxifolin on dental caries in vitro and in vivo.