マスト細胞の活性化とマスト細胞を介したアレルギー性炎症反応に対するタキシフォリンの抑制効果

Pan S, Zhao X, Ji N, Shao C, Fu B, Zhang Z, Wang R, Qiu Y, Jin M, Kong D.Int Immunopharmacol. 2019 Jun;71:205-214. doi: 10.1016/j.intimp.2019.03.038. Epub 2019 Mar 26.

[概要(翻訳版)]
本研究の目的は、マスト細胞およびマスト細胞を介したアレルギー反応に対するタキシフォリンの抗炎症作用および抗アレルギー作用を調査することである。骨髄由来マスト細胞(BMMC)の活性化および免疫グロブリンE(IgE)/抗原(Ag)によって誘導されるラット好塩基球性白血病(RBL)-2H3細胞、およびヒトマスト細胞株の活性化に対するタキシフォリンの効果を評価した(HMC-1)PMAプラスA23187によって誘導されます。タキシフォリンは、脱顆粒、ロイコトリエンC4(LTC4)の生成、インタールキン-6(IL-6)の産生、および細胞内Ca2 +動員のブロック、ホスホリパーゼCγ(PLCγ)のリン酸化、およびマイトジェン-によるシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の発現を抑制した。 BMMC細胞における活性化プロテインキナーゼ(MAPK)、サイトゾルホスホリパーゼA2(cPLA2)と5-リポキシゲナーゼ(5-LO)の転座、およびAkt / IKK /NF-κB経路。さらに、タキシフォリンはSykのリン酸化を抑制したが、FynとLynには影響しなかった。タキシフォリンはまた、Akt / IKK /NF-κBおよびMAPKs / cPLA2シグナル経路を介してRBL-2H3およびHMC-1細胞の活性化を阻害した。タキシフォリンによる治療は、マスト細胞を介した受動的皮膚アナフィラキシー(PCA)反応を減衰させた。我々の結果は、タキシフォリンがアレルギー性および炎症性疾患の治療のための潜在的な薬物候補になるうることを示唆している。

[原文:Linked PubMed®]
Inhibitory effect of taxifolin on mast cell activation and mast cell-mediated allergic inflammatory response.