雄Wistarラットにおける、アンギオテンシン変換酵素活性を増加させる暴露後の血圧変化、及びジヒドロケルセチンによるその正常化
Korystova AF, Kublik LN, Levitman MK, Shaposhnikova VV, Kim YA, Slashcheva GA, Lobanov AV, Tukhovskaya EA, Korystov YN.
Bull Exp Biol Med. 2018 Nov;166(1):31-34. doi: 10.1007/s10517-018-4282-8. Epub 2018 Nov 12.
[概要(翻訳版)]
アンギオテンシン変換酵素の活性を増加させる、電離放射線、NOシンターゼ阻害剤(L-NAME)、およびデキサメタゾンの曝露後に血圧と脈拍の変化を評価した。そして、ジヒドロケルセチンとアンジオテンシン変換酵素阻害剤のエナラプリルについても同様に評価した。 Wistarオスのラットに、2.5 Gyの線量でX線照射をした後、大動脈切片におけるアンジオテンシン変換酵素活性をHip-His-Leu加水分解によって測定した。 血圧および脈拍を非侵襲的なテールカフ法とPowerLab 8/35ソフトウェアを使用して記録した。 血圧および脈拍は、X線照射後のアンギオテンシン変換酵素の活性の増加に伴って変化しなかった。 NOシンターゼ阻害剤とデキサメタゾンによる長期(7日)治療の場合では、アンジオテンシン変換酵素の増加は血圧の上昇を伴い、NOシンターゼ阻害剤の場合は脈拍の低下を伴った。ジヒドロクエルセチンはアンジオテンシン変換酵素活性を正常化する事で、正常値までは戻らなかったものの、血圧を低下させた。エナラプリルは、NOシンターゼ阻害剤溶液の摂取により増加した血圧を正常化した。同時に、アンギオテンシン変換酵素活性は通常と比較して2倍以上減少した。
[原文:Linked PubMed®]
original:Blood Pressure Changes After Exposures Increasing Angiotensin-Converting Enzyme Activity and After Its Normalization with Dihydroquercetin in Male Wistar Rats.