カテキン、ケルセチンおよびタキシフォリンはロテノン誘発性肝細胞機能障害におけるレドックスおよび生化学的不均衡を改善する。:農薬誘発性肝毒性の治療との関連性は?
Akinmoladun AC, Oladejo CO, Josiah SS, Famusiwa CD, Ojo OB, Olaleye MT.
Pathophysiology. 2018 Dec;25(4):365-371. doi: 10.1016/j.pathophys.2018.07.002. Epub 2018 Jul 9.
[概要(翻訳版)]
肝毒性は、いくつかの生体異物の肝臓への悪影響の結果として発生する。肝臓は、環境化学物質の毒性の標的組織であることがよくある。天然農薬として使用されるロテノンは、臓器毒性を引き起こすことが報告されている環境毒である。この研究では、ロテノン誘発肝毒性における3つのフラボノイド、カテキン、ケルセチン、タキシフォリン(2,3-ジヒドロケルセチン)の保護効果を調査した。雄Wistarラットにロテノンを10日間投与した後、カテキン(5、10および20 mg / kg)、ケルセチン(5、10および20 mg / kg)またはタキシフォリン(0.25、0.5および1 mg / kg)による後処理を行い、それぞれ3日間。動物の血清および組織ホモジネートで、酸化ストレスおよび肝細胞傷害の生体指標を測定した。ロテノン中毒は、トランスアミナーゼ、ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ、ビリルビン、乳酸デヒドロゲナーゼだけでなく、酵素および非酵素酸化ストレスマーカーと炎症に関連する酵素の活動/レベルの変化に反映されるように、ラットに肝障害を引き起こした。カテキン、ケルセチン、タキシフォリンによる後処理は、これら(p <010.0001)のロテノン誘発性不均衡を大幅に軽減した。それに比べて、ケルセチンは見かけ上最も良い改善活動を示した。カテキンよりも明らかに優れた活性を示した。しかしながら、タキシフォリンは、かなり低い用量で投与されたにもかかわらず、いくつかのアッセイにおいて、ケルセチンに匹敵する活性およびカテキンよりも優れた活性を示した。結果は、肝障害の改善における選択されたフラボノイドの相対的有効性と構造活性相関に関する洞察を提供し、追加の構造および代謝因子がフラボノイドの構造活性相関に関与している可能性があることも示している。
[原文:Linked PubMed®]
original:Catechin, quercetin and taxifolin improve redox and biochemical imbalances in rotenone-induced hepatocellular dysfunction: Relevance for therapy in pesticide-induced liver toxicity?