タキシフォリンは、インビトロでの酸化的DNA損傷を軽減し、ゼブラフィッシュ(Danio rerio)胚をカドミウム毒性から保護する
Manigandan K, Jayaraj RL, Jagatheesh K, Elangovan N.
Environ Toxicol Pharmacol. 2015 May;39(3):1252-61. doi: 10.1016/j.etap.2015.04.021. Epub 2015 May 8.
[概要(翻訳版)]
タキシフォリン(TAX)は、様々な葉の葉に見られるビオフラボノイドの天然源である。本研究では、最初に2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)、2,2-アジノビス(3-エチルベンツシアゾリン-6-スルホン酸)、フェリックイオン還元力(FRAP)、ヒドロシルラジカル(OH)などのインビトロアッセイの下でTAXの抗酸化電位を調べた。DPPH、ABTS、FRAPおよびOHラジカルレベルの活動は、それぞれ16.48、66.34、18.17および11.42μg/mlのIC50値を有するTAXによって有意に阻害された。第二に、TAXは1.0μg/mlでpUC19プラスミドDNAに対するOH媒介DNA損傷に対して強力な保護を示した。最後に、中毒ゼブラフィッシュ胚(Danio rerio)に対するTAXの保護機構を評価した。100μM Cdにさらされた胚は、受精後24、48、72、96時間で生存率が有意に低下し、孵化および現象異常が顕著に減少したことがわかった(hpf)。同様に、Cd中毒胚は、60hpfで心機能(131拍/分)有意に増加した。逆に、TAX(0.1、1.0、10μM)による処理は、ゼブラフィッシュ胚の脂質過酸化(MDA)を減少させることにより、抗酸化酵素レベル(SOD、CAT、GPxおよびGR)を有意に高めた。全体として、我々の結果は、TAXが酸化DNA損傷に対する強力なレドックススカベンジャーとして作用し、ゼブラフィッシュ胚におけるCd毒性の重要な抑制剤としても機能すると結論づけた。
[原文:Linked PubMed®]
original:Taxifolin mitigates oxidative DNA damage in vitro and protects zebrafish (Danio rerio) embryos against cadmium toxicity.