ジヒドロケルセチン(タキシフォリン)は、動脈高血圧症の発症中のSHRラットの大脳皮質における微小血管新生と微小循環を改善する

Plotnikov MB, Aliev OI, Sidekhmenova AV, Shamanaev AY, Anishchenko AM, Fomina TI, Chernysheva GA, Smol’yakova VI, Arkhipov AM.
Bull Exp Biol Med. 2017 May;163(1):57-60. doi: 10.1007/s10517-017-3737-7. Epub 2017 Jun 3.

[概要(翻訳版)]
ジヒドロケルセチン(タキシフォリン)(毎日6週間胃内50mg/kg)が毛細管ネットワークの密度(mm2当たりの毛細血管数の平均)に及ぼす影響、平均毛細管径、 毛細管ネットワークの構造、毛細管径分布(3、3-5、5-7、および7-9μ)、および視覚皮質における局所的な大脳血流(レーザードップラーによる)の構造を、動脈性高血圧症の発症時にSHRラット(生後6週から12週目)で研究した。通常、収縮期および拡張期BPは、この期間中にSHRラットにおいて徐々に増加した。ジヒドロケルセチンは動脈性高血圧の発症に影響を与えなかった。同時に、毛細血管の平均直径(11%)、毛細血管ネットワーク密度(23%)、および直径3〜9μの毛細血管の割合(赤血球の通過可能、42%)を有意に増加させた。微小循環床の構造に対するジヒドロケルセチンの好影響は微小循環を改善した:SHRラットの視覚皮質における局所的な脳血流量は有意に高かった(36%フラボノイドを受け取らず、ウィスター京都ラットの値に近いラットよりも。ジヒドロケルセチンは、動脈性高血圧の形成中にSHRラットの大脳皮質における微小血管化および微小循環を改善した。

[原文:Linked PubMed®]
original:Dihydroquercetin Improves Microvascularization and Microcirculation in the Brain Cortex of SHR Rats during the Development of Arterial Hypertension.