フラボノイド、タキシフォリンおよびルテオリンは、チロシナーゼタンパク質レベルの増加にもかかわらず、細胞のメラニン形成を減衰させる

An SM, Kim HJ, Kim JE, Boo YC.
Phytother Res. 2008 Sep;22(9):1200-7. doi: 10.1002/ptr.2435.

[概要(翻訳版)]
フラボノイドは、植物に広く分布しているポリフェノール化合物のグループである。それらの強力な生物活性と比較的低い毒性はそれらを機能性化粧品の有用な成分にした。本研究の目的は、細胞のメラニン形成に対するそれらの潜在的な影響を調べることである。アルファメラノサイト刺激ホルモン(アルファMSH)によって活性化されたマウスメラノーマB16F10細胞でテストすると、化粧品で最も広く使用されている色素沈着低下剤の1つであるアルブチンと同じくらい効果的に細胞メラニン形成を抑制した。それらの抗タイムラノゲン作用とは対照的に、タキシフォリンとルテオリンは、アルファ-MSHの非存在下と存在下でチロシナーゼタンパク質レベルをむしろ増加させた。そして、これらのフラボノイドは、無細胞抽出物および生細胞において、チロシナーゼが触媒するl-ジヒドロキシフェニルアラニンの酸化を効果的に阻害した。さらに、それらは外因性のヒトチロシナーゼの発現によって誘発される細胞の色素沈着を弱めた。したがって、タキシフォリンとルテオリンの抗メラニン生成効果は、チロシナーゼタンパク質レベルの増加に影響されず、チロシナーゼ酵素活性に対するそれらの阻害効果に起因するものである。

[原文:Linked PubMed®]
original:Flavonoids, taxifolin and luteolin attenuate cellular melanogenesis despite increasing tyrosinase protein levels.