COVID-19を中心としたウイルス性疾患の治療における薬用植物の役割の可能性。総説
Adhikari B, Marasini BP, Rayamajhee B, Bhattarai BR, Lamichhane G, Khadayat K, Adhikari A, Khanal S, Parajuli N.
Phytother Res. 2020 Oct 9:10.1002/ptr.6893. doi: 10.1002/ptr.6893. Online ahead of print.
[概要(翻訳版)]
世界中が重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)によるコロナウイルス病(COVID 19)の大流行に巻き込まれ、毎日何千人もの人々が亡くなっており、実際の薬がなければ、この世界規模の健康危機を食い止めることは不可能に思われます。天然物は、古来より常に使用されており、その有効性は時代とともに証明されています。
Artemisia annua, Agastache rugosa, Astragalus membranaceus, Cassia alata, Ecklonia cava, Gymnema sylvestreなどの薬草やハーブから分離した粗エキスまたは純粋な化合物。Glycyrrhizae uralensis, Houttuynia cordata, Lindera aggregata, Lycoris radiata, Mollugo cerviana, Polygonum multiflorum, Pyrrosia lingua, Saposhnikoviae divaricate, Tinospora cordifolia etc. がコロナウイルスに対して有望な阻害効果を示した。
アカセチン、アメントフラボン、アリシン、ブランコキサントン、クルクミン、ダイゼイン、ジオスミン、エピガロカテキンガレート、エモジン、ヘスペリジン、ハーバセチンなど、いくつかの分子が含まれています。ヒルステノン、イグエステリン、ジュバニンG、ケンフェロール、リコリン、ペクトリナリン、フロロエコール、シルベストロール、タンシノンI、タキシフォリン、ロイフォリン、キサントアンゲロールE、ジンゲロールなど。もCOVID-19に対する潜在的な薬物候補となり得る。
さらに、これらはインフルエンザ・パラインフルエンザウイルス、respiratory syncytial virus、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に対しても有望な阻害作用を示す可能性がある。ここでは、創薬研究分野として期待される93の抗ウイルス薬候補を報告した。
[原文:Linked PubMed®]
Potential roles of medicinal plants for the treatment of viral diseases focusing on COVID-19: A review