高血圧およびウイルス感染の治療に関連する(-)-エピカテキンとタキシフォリンの修飾機構。前臨床試験からの知見

Bernatova I, Liskova S.
Antioxidants (Basel). 2021 Mar 16;10(3):467. doi: 10.3390/antiox10030467.

[概要(翻訳版)]
様々な研究により、ある種のフラボノイド、フラボノイドを含む植物抽出物、および食品が人間の健康を改善することが示されています。実験的研究により、フラボノイドには、抗酸化作用に関連した細胞および分子メカニズムだけでなく、生理学的プロセスを変化させる能力があることが示されました。フラボノイドの重要な機能は、心臓血管系、すなわち血圧を下げ、内皮機能を改善する能力であることが決定されました。(-)-エピカテキンおよびタキシフォリンは、顕著な降圧作用と心血管系における複数の有益な作用を有する2つのフラボノイドであるが、抗ウイルス作用も有しており、これは現在進行中のパンデミック状況において特に重要であると思われる。したがって、このレビューは、(-)-エピカテキン、(+)-タキシフォリンおよび/または(-)-タキシフォリン修飾生物学的作用に関する現在の知識と、前臨床試験で決定した裏付けのある分子メカニズムに焦点を当てており、これらは高血圧自体の治療に関連するだけでなく、SARS-CoV-2感染高血圧患者の治療にも関連し得る追加の抗ウイルス効果も提供するものと思われます。

[原文:Linked PubMed®]
Mechanisms Modified by (-)-Epicatechin and Taxifolin Relevant for the Treatment of Hypertension and Viral Infection: Knowledge from Preclinical Studies