高脂肪食を摂取させたC57BL/6Jマウスにおけるタキシフォリンの抗肥満作用および腸内細菌叢の調整作用について
Su H, Wang WJ, Zheng GD, Yin ZP, Li JE, Chen LL, Zhang QF.
J Sci Food Agric. 2022 Mar 15;102(4):1598-1608. doi: 10.1002/jsfa.11496. Epub 2021 Aug 28.
[概要(翻訳版)]
糖尿病ラットの実験的歯周炎における歯槽骨量減少(ABL)に対するタキシフォリンの治療効果について検討した。ストレプトゾトシンを用いて糖尿病(DM)を誘発した。ラットは、無処置対照群、DMのみ(D)群、結紮のみ(P)群,DM+結紮(DP)群、DM+結紮+5 mg/kg/day タキシフォリン(Taxi-5) 群、DM+結紮+10 mg/kg/day タキシフォリン(Taxi-10) 群の6グループに分けられた。実験的歯周炎は、第一大臼歯の結紮により誘発し、30日間進行させた後、歯周組織破壊のコーンビームCT(CBCT)、組織形態学的および免疫組織化学的分析を行った。ABL は CBCT を用いて評価した。ABL は P 群と DP 群で最大であった。ABLはTaxi-5群,Taxi-10群で低下した。骨形成タンパク質(BMP-2)、オステオカルシン(OCN)、核因子κ-Βリガンド活性化因子(RANKL)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、I 型コラーゲン,B 細胞リンパ腫関連 X(Bax)、B 細胞リンパ腫 2(Bcl-2)レベルは免疫組織化学的に検討され、BMP-2、OCN および RANKL は歯周組織破壊の指標となった。Taxi-5およびTaxi-10群は、PおよびDP群と比較して、RANKL発現が減少し、BMP-2、ALP、I型コラーゲンおよびOCNレベルが増加した。Bax活性はD群、P群、DP群で上昇した。Taxi-5群、Taxi-10群ではBcl-2活性が上昇した。以上の結果から、タキシフォリン は歯周炎を有する糖尿病ラットのアポトーシスを抑制し、歯槽骨形成を改善することが示唆された。
[原文:Linked PubMed®]
Effects of taxifolin on bone formation and apoptosis in experimental periodontitis in diabetic rats